賀正

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

賀正

新年明けましておめでとうございます。

皆さま、どのようなお正月を迎えられたでしょうか。

毎年、近所の神社に初詣に行き、おみくじを引きます。いつも今年こそは…と思って引くのですが、一度も大吉を引いたことがありません。それでも今年も、おみくじを引く予定です。寒さ厳しい寒の入りも目前、小寒でも十分寒いのに、次は寒さ極まる大寒が控えています。新しく始まったばかりの年を、毎日健やかに過ごせるといいなあ…と願います。

今月の坪庭は、新年にふさわしく松竹梅に、立派な門松の入った縁起の良いお庭となっております。深い緑の葉と赤い実のコントラストが綺麗な千両、万両、南天の実。その周りに鮮やかな黄色の水仙も可愛らしく咲いています。また、お正月にぴったりの花言葉を持つ紫と白の葉牡丹も葉巻きがボリューミーで存在感があります。葉牡丹は花ではなく葉が色付き、葉の形が牡丹に似ていることから「葉牡丹」と名付けられていますが、見た目は牡丹というより華やかなキャベツ。調べると原産地がヨーロッパで、野菜として食べられていたキャベツの仲間がルーツらしいので、似ているのも納得です。日本には江戸時代に食用として入ってきたものの、食べても苦くて美味しくなかったため、観賞用として改良されてきました。葉牡丹の葉の縁は細かいフリルのように波打っているので、とても華やかな印象になっています。

また、お庭全体を丸く包んでいる細い竹は大胆な演出で、かなりインパクトがあります。

お店の入口に立てられた門松も、新年の神様を招くための大事な目印。竹の節をからめて斜めに切ると「そぎ」、水平に切ると「寸胴(ずんどう)」と2種類の切り方があります。お庭には、切り口が斜めの「そぎ」が入っています。切り口が笑っているように見える事から、「笑う門には福来る」という縁起の良い切り方になっています。新型コロナウイルスの為に、世の中思いきり笑えない日々が続き、どことなく彩り少ない日常にも慣れてしまった昨年。今年は、皆で頑張ってきた日常を取り戻せる希望ある一年になりますように。

葉牡丹の花言葉「祝福」「利益」「慈愛」
水仙の花言葉「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」
千両の花言葉「裕福」「富」「財産」
万両の花言葉「寿ぎ」「金満家」「慶祝」