冬華庭

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

冬華庭

今朝、初めて白い息が出た。いよいよ本格的に冬が来たことを実感する瞬間だ。

時季も大雪(たいせつ)の閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)と呼ぶ頃、厚い灰色の雲に空が覆われ、山や平野にも雪が降り積もる季節。冬の自転車通勤は、走り出しこそ寒いが一度走り出してしまえば後は意外と快適。会社に着くと、体が温まってぽかぽかしている。自転車は夏よりも断然、冬の方が快適だと私は思う。

今月の坪庭は、初冬の訪れをシクラメンで、南天の赤い実やお多福南天の紅葉で年の瀬を感じられるお庭となっております。冬は花や実色が少し寂しいイメージですが、冬の花実は美しい、と思ってもらえそうなお花が店内外に入っています。店内のシクラメンは、うつむき加減のまま咲いていても、蝶の羽のようにひらひらした花びらが華やかな雰囲気。葉っぱもハート形で可愛らしく、花色も濃いピンクや紫と白のバイカラー、真っ白のシクラメンも清しい感じで気持ちが良い。店外に入っているスプレーマムは、白色と濃朽葉のようなやわらかいオレンジ色の花が1本の茎から何本も枝分かれしてたくさん咲いています。菊特有の花持ちの良さと和菊にはない華やかな色合いが素敵です。

また、店内と店外に入っているサザンカ(山茶花)は白地に薄紅色のぼかしが入った花びらが上品な印象。見た目は椿と似ていますが、花の散り方に違いがあります。椿は花びらが根元にくっついるので、開花が終わると花が丸ごと落ちてしまいます。一方、サザンカは花びらが一枚ずつ分かれているので少しずつ散っていきます。寒さの中でも健気に咲いている様子は花言葉どおりのお花です。今年も残り僅かになりました。日々追われるように過ごすことの多い師走、ほんの少しでも心静かに一年を振り返る時間を作りたいものです。そして、来年は今よりもっと笑顔が増える一年になりますように。

シクラメンの花言葉「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」
サザンカの花言葉「ひたむきさ」「困難に打ち勝つ」