風月

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

風月

夕暮れ時の虫の声がだんだん大きく聞こえ始め、朝晩の風に涼しさを感じ始める頃。

空も高くなり、羊雲やうろこ雲も現れるようになってきました。そろそろ9月21日

中秋の名月です。「月月に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」詠み人知らずの歌ですが、一年で一番美しい月を見ることができる月です。しかし、台風が多い月でもあるので天気が気になります。お団子をお供えして、秋の七草を飾って、お月見したいので是非晴れてほしいところです。

今月の坪庭は、夏が終わり秋風の涼しさ漂う里山をイメージしたお庭となっております。

店内外には、秋の七草にも数えられる青紫色のキキョウ(桔梗) が綺麗に咲いています。キキョウの蕾は咲く寸前まで紙風船みたいなふんわりした形。花開く前のこの膨らんでいる状態の蕾がとても愛らしい。咲くと星型のように開く花びらは、どの角度から見ても気品ある美しさで、お月見にはススキとキキョウだけでも十分風流な雰囲気が味わえそうです。また5枚のフリル状で、少しねじれたプロペラのような形のお花はキョウチクトウ(夾竹桃)というお花です。排気ガスなど公害に強いお花なので、よく公道や高速道路などに植えられています。白くて綺麗なお花ですが、花・葉・枝や根などの全ての部分に強い毒を持っているので、眺める時はお手を触れないようご注意下さい。

お庭で目を引く赤い実と緑の葉のコントラストが鮮やかな可愛いジュズサンゴ(数珠珊瑚)も次々と白い小花を咲かせています。ジュズサンゴは赤い実と白い小花が同時に見られるのが特徴です。数珠のように連なる珊瑚色の実は、白からピンク、赤へとグラデーションで色付いていきます。季節も移り変わる時季、秋分の日を境に、いよいよ昼より夜の方が長くなります。「暑さ寒さも彼岸まで」日が暮れるのが早く感じると、夏の終わりを実感すると同時に、今年の終わりも感じてどこかさみしい気がする長月の夜。

キョウチクトウの花言葉「油断大敵」「危険な愛」「用心」
キキョウの花言葉「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」「気品」
ジュズサンゴの花言葉「ひたむきな姿勢」「移り気」