涼灯

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

涼灯

季節が逆戻りしたかのような大雨。梅雨末期でもこんな降り方は長く続かなかったと思う。今月楽しみにしていたペルセウス座流星群の観測は出来なくなった。今年は月明りもなく、夜間に極大になる好条件が揃っていたのに。ペルセウス座流星群の特徴は、流星数の多さと緑・オレンジ・青などカラフルな流星が見られること。まるで夜空を彩る花火のような華やかさ。これも温暖化の影響なのか、災害級に降り続く雨が疎ましい。

今月の坪庭は、夏の熱風から秋の涼しい風に少しずつ移り変わる立秋をイメージしたお庭となっております。店内外には、残暑にも負けない強いお花インパチェンスが元気に咲いています。インパチェンスは和名をアフリカホウセンカと言います。アフリカ原産なので暑さに強く、赤、ピンク、白など色とりどりのお花は強い日差しを浴びてより輝きます。お花が少なくなる夏のお庭を鮮やかにしてくれる貴重な存在です。また、ホオズキ(鬼灯)も綺麗なオレンジに色づき、まわりを明るく照らしています。ホオズキの提灯みたいな形、実はガク(萼)が大きく膨らんだものなのです。ホオズキは花が咲き終わるとガクが大きくなり、実を包み込むように袋状の提灯になります。そして、実が熟すのと同じようにガクもオレンジ色になっていくのです。花を支える部分のガクが、発達して提灯に変化するなんて、何とも不思議なお花…。

それから、寒い季節に咲くイメージの強い椿ですが、店内に入っているアザレア椿はとても珍しく暑い季節に咲く椿。朱赤色の鮮やかな花びらと楕円形の葉のコントラストが映えます。その他にも、すらりと伸びた茎に爽やかな青紫色の花が長い穂のようにして咲くサワギキョウ(沢桔梗)や、花の縁に細かい切れ込みが入った薄ピンク色のナデシコも所々に入っており、可愛らしくて癒されます。大雨が降っても日中は暑い8月半ば、どこからか飛んでくる赤とんぼに秋の気配を感じつつも、まだまだ残暑は続きそうです。

インパチェンスの花言葉「鮮やかな人」「強い個性」「私に触れないで」
ホオズキの花言葉「偽り」「自然美」「不思議」
サワギキョウの花言葉「高貴」「特異な才能」「悪意」