天の河

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

天の河

降りそうで降らない…そんな曖昧な空と湿気を含んだ空気。たとえ風が吹いても生温い。

七夕は晴れた記憶がほとんどない。諸説あるけれど、雨が降っても織姫と彦星は会えるらしい。なぜなら、カササギが天の河を渡る橋渡しをしてくれるからだとか。このカササギという鳥、私の中ではずっと白いイメージがあった。が、実際に調べてみるとカササギは白くなかった。正確には白と黒のツートーンだ。しかも、サギの仲間ではなくカラス科の鳥だということが判明した。七夕伝説、知っているようで意外と知らない事実。

今月の坪庭は、小暑に入り本格的な夏の始まりを竹や軽やかに風になびく植物で演出した涼風通るお庭となっております。店内に入った真っ直ぐ伸びた黒竹(クロチク)は、黒く細い幹と緑色の葉が綺麗なコントラストの竹です。真竹のように幹が太くないので、室内に入っても圧迫感を感じにくく、和モダンな印象があります。一緒に入ったフウチソウ(風知草)は、彩りある花びらこそありませんが、ススキの穂のような花が風にそよいで涼しそう。風を知る草って名前も素敵です。また、シラサギカヤツリソウ(白鷺蚊帳吊草)も所々に入っていて、繊細な茎葉が風に揺れるたびシラサギが飛んでいるような風情を楽しめます。天の河の橋渡し役カササギに負けないくらい、シラサギカヤツリソウも優雅に飛んでいます。

元気なビタミンカラーの黄色のお花は、ランタナです。ランタナは小花が集まって手まりのように丸く咲くので可愛らしく、別名「七変化」と呼ばれ花色が変化していく特徴があります。鮮やかな花色で見る人の心を明るくしてくれそうです。夏らしく青紫色で品のあるお花を次々咲かせるのは、ペチュニアで和名はツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)と呼ばれます。花の形が羽子板遊びに使うツクバネに似ていることに由来しているそうです。梅雨もそろそろ終盤、終わりに近づくにつれ段々大雨になり、激しく荒れた天候になるので、荒梅雨(あらつゆ)とも言われます。梅雨が明ければ、いよいよ本格的な夏の始まりです。

シラサギカヤツリソウの花言葉「幸運」「高貴」「高尚」
ランタナの花言葉「心変わり」「厳格」「合意」「協力」
ペチュニアの花言葉「あなたと一緒なら心が和らぐ」「心の安らぎ」