清澄

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

清澄

目に見えて青葉が濃ゆく、木々の間を通り抜ける風は若葉の薫りをまとう。太陽の日差しを受けた花や葉は、いっそう色鮮やかさを増してくる。少し汗ばむ陽気に吹く風が心地よい…

立夏を過ぎ、本来ならまだ清々しい時期のはずです。が、最近はすっきりしない曇りや雨の日が多く、梅雨のような天気。一年で一番気持ちの良い季節が、今年は少し前倒しに進んでいくかもしれません。

今月の坪庭は、アジサイを中心に小花、綺麗に芽吹いたモミジが見どころのお庭となっております。アジサイは青とピンクのよく見るアジサイに見えますが、ちょっと近付いて見ると花(装飾花)の縁が内側にクルッと巻き込んだ形になっています。それが手まりの様にまとまって咲く姿は何とも可愛らしい。このアジサイはウズアジサイ(渦紫陽花)と呼ばれており、江戸時代からある園芸品種です。丸まった形になったのは突然、病気にかかったのを改良された結果だと言われています。また、黄色の小さな星形の花を咲かせているのはテカリダケキリンソウ(光岳麒麟草)です。日本の南アルプス南部の光岳(テカリダケ)が原産で、全国の亜高山の岩場や礫地などに自生します。キリンソウの中でも花は小さいですが、お庭に星が落ちているように見えて綺麗です。

このほかに、枝先がボトルブラシ状の花穂から白い小花を咲かせるコバノズイナ。花には、ほのかに甘い香りがあり、赤い枝先に白い花、緑の葉のコントラストが特徴的です。店内外にあるモミジは、綺麗に開いた葉が芽吹きを楽しませてくれます。また、レンゲ(蓮華)は、ややうつむき加減に純白で清楚なお花を咲かせています。今、お出かけもままならない日々が続いていますが、閉塞感ただよう状況下でも変わらず花や木は成長し、生命を育んでいます。みずみずしい植物を眺めていると、よどんだ気分も少し晴れてきそうです。

青色のアジサイの花言葉「清澄」「辛抱強い愛」
ピンク色のアジサイの花言葉「元気な女性」「強い愛情」
テカリダケキリンソウの花言葉「警戒」「要注意」
レンゲの花言葉「苦痛が和らぐ」「心が和らぐ」
コバノズイナの花言葉「少し欲望」