花見

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

花見

すっかり葉桜になってしまった桜の木に晩春を感じながら、日差しを浴びて生き生きとした鮮緑の葉が風に揺れているのが心地よい朝。二十四節気では、万物が生命力に満ちあふれる「清明」という時季にあたります。あたたかく過ごしやすくなって、若葉が芽生え、青く澄んだ空、鳥の鳴き声…思わずひとつ大きく伸びをしたくなる気持ちの良い季節です。

今月の坪庭は、江戸紫色のミヤコワスレ(都忘れ)、パステルカラーのレウイシア、白く可愛いヒメウツギ(姫卯木)、薄紫色のヒメシャガ(姫射干)やアジサイなど、今見頃の花見庭になっております。特にミヤコワスレは、濃い紫が鮮やかで小さくても目立ちます。日本原産で小菊の様な可愛らしい花を咲かせています。レウイシアは白や薄黄色、オレンジやピンクが入っており、多肉植物的なぷっくりと水分を蓄えた葉っぱもユニークです。主に高山の岩場に自生しており、この丸く広がる厚みのある葉の円の中央から伸びて咲く姿が、打ち上げ花火のように見えることから岩花火という別名があります。太陽の光が当たると反射で輝いてとても綺麗です。

ヒメウツギの花は純白で、満開時も半開き、花は斜め45度下に向かって咲きます。ウツギよりも小さく、古くから日本人に親しまれており、日本最古の和歌集の万葉集にも詠まれています。この小さな花の雄しべ、よく見ると人が両手を挙げているように見えてちょっと面白いです。ヒメシャガは、山野草の一種で淡紫色の美しい花で見た目はアヤメに似ていて、淡紫色の花色に網目模様があり、中央に黄色の斑紋があります。気品ある姿は眺めていると癒されます。まだまだ世界的に大変な状況下にありますが、一年で一番春らしい陽気を楽しむ気持ちは忘れないでいたいなと思います。

ミヤコワスレの花言葉「しばしの憩い」「しばしの慰め」「しばしの別れ」
レウイシアの花言葉「熱い想い」「熱い思慕」
ヒメウツギの花言葉「秘めた恋」「秘密」「古風」「潔白」
ヒメシャガの花言葉「反抗」「友人が多い」