清涼

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

清涼

半袖一枚で出掛けるには少し早いものの、日中は汗ばむことも増えてくるこの季節。

朝、出掛ける際の服装はちょっと悩むが、草木の青やぐ爽やかな風を受けて走るのはとても気持ち良い。風走る…走っているのは自分なのだけれど、形が無いはずのものに存在を感じられるくらい風薫る立夏の日。

今月の坪庭は、アジサイ(紫陽花)の赤紫やシラン(紫蘭)・スカビオサの紫にバイカウツギ(梅花空木)の爽やかな白が映える清涼かつ艶やかなお庭となっております。赤紫のガクアジサイは装飾花が多く、先がとがって反り返った花びらが特徴的。丸みのあるアジサイの形とは違い、すっきりとして華やかな印象。他にも、種類の違う青紫や薄紫のアジサイも鮮やかさを増しています。紫が美しいシラン(紫蘭)もうつむき加減に咲いていますが、なんとも控えめな横顔は可憐で甘い微香が漂います。また、小花がたくさん集まり盛り上がるように咲く紫色のスカビオサは、まるで手芸で使う針山みたいな形をしていることから、英名ではピンクッションフラワーとも呼ばれる可愛いお花です。

初夏の香りの一つ、バイカウツギ(梅花空木)も店内に白く清楚な花を咲かせてくれています。文字通り、梅に似た花で柑橘系のフレッシュな香りがします。暦では夏を迎えましたが、木漏れ日から透ける桜若葉の葉脈は、まだ初々しい緑色。風に揺れる若葉が厚みを増す頃には、夏の強い日差しを遮るしっかりした青葉が涼しい風を運んできてくれそうです。

アジサイの花言葉「移り気」「辛抱強い愛情」「元気な女性」
シランの花言葉「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」
スカビオサの花言葉「魅力」「風情」
バイカウツギの花言葉「思い出」「気品」