新緑

TSUBONIWA STORY 長崎坪庭物語 たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

新緑

多少の花冷えは残るものの、昼間はかなり暖かくなってきた。青く澄み切った空に、春の陽射しは穏やかだ。時折、肌をなでる春風もやわらかい。もう葉桜になりつつある木を眺めていたら、自然と涙が滲む。じわじわ目もかゆくなってきた。花粉症がつらい。しかし、この時期を乗り切れば、次は満開のツツジが見られる季節だ…今しばらく我慢しよう。

今月の坪庭は、赤やピンクのツツジ(躑躅)や緑の葉に白が映える常緑クレマチス、元気に育つ黄色のエニシダ(金雀枝)などが入った春のあたたかさ溢れるお庭となっております。店内外の赤や白、ピンクのツツジは次々と花を咲かせています。花名の由来には、花が筒のような形をしていることから「ツツジ」と名付けられたと言われています。ツツジは漢字にすると「躑躅」と書き「てきちょく」とも読めます。「てきちょく」と読んだ場合、足踏みして進まないこと・ためらうこと…という意味になるそうです。確かに美しいツツジが咲いていると見惚れて、思わず足が止まります。見る人の足を引き止める位美しいから、こんな漢字を当てはめたのかもしれません。

緑の葉が生き生きした常緑クレマチスは、真っ白な花を咲かせています。細い蔓に大きめの花を咲かせる綺麗なお花ですが、葉には皮膚炎を起こす毒素が含まれているため、「策略」という少し怖い花言葉を持っています。春らしい黄色のエニシダは、まるで枝先にたくさん黄色い蝶がとまっているようなお花。葉は無駄に水分を奪われないように小さく、その分緑色の枝で光合成できるようになっています。春爛漫、入学式や入社式など人生の節目は、自然界でも新たな命を芽生えさせる清明の節気。草木がみずみずしく感じられる若葉の成長にパワーをもらえそうな新緑の季節の始まりです。

ツツジの花言葉「節度」「慎み」
クレマチスの花言葉「旅人の喜び」「策略」「精神の美」
エニシダの花言葉「謙遜」「清楚」「清潔」