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長崎坪庭物語
たたみ一畳ほどの、人を幸せにする庭

2019/10「菊日和」

浜町店

菊日和

10月に入り、朝晩が涼しく感じられるようになってきました。107日は、長崎人なら長崎くんちが始まる日という認識だと思いますが、今年は旧暦99日「重陽(ちょうよう)の節句」でもあり、別名「菊の節句」とも呼ばれています。新暦の99日だと、菊はまだ時期が早いですが旧暦だとしっくりきます。菊は薬効に優れ、高い霊力が宿ると言われており、昔はこの日に菊を飾って愛でたり、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んで邪気を祓い、健康長寿を願っていたそうです。

今月の坪庭は、「秋麗」をテーマとしたお庭となっております。店内にはミックスの菊が入り、華やかさ演出。店外は鮮やかな黄色の菊が入り、秋の気配を感じます。小さな赤い実をつけているのはジュズサンゴ(数珠珊瑚)です。小さな実が数珠のように連なっている様子が、ジュズサンゴの名前に由来します。まだまだ蕾のリンドウ(竜胆)は店内外に開花待ちです。リンドウは開花すると、釣鐘型の可愛らしいお花を咲かせます。葉っぱも、笹を細長くしたような深い緑色で花の美しさを引き立ててくれるようです。

菊は日本で昔から親しまれているポピュラーなお花ですが、重陽の節句は五節句の中でも影を潜めている節句のような気がします。重陽の名前の由来は、中国の陰陽五行説にあり、偶数を縁起の悪い「陰」、奇数を縁起の良い「陽」とすることから、奇数の中で最も大きな「9」の陽数が重なるので、重陽の節句と呼ばれるようになったそうです。店内に入ったアプリコット色、オレンジ色、紫や白などの菊はミックスされているので、単色の菊よりも華やかさが増していてとても綺麗です。

そのほかにも、店内にヤマボウシ(山法師)の樹木も入り、徐々に緑色の実が赤く色付いてきています。ちなみに、ブツブツした見た目のこの実は食べる事が出来ます。見た目は赤いのに、中身を割ると黄色になっていてまったり甘い果肉です。ヤマボウシの実が色付き始めれば、赤・オレンジ・黄色など坪庭もだんだん紅葉に染まっていきます。空も変わりやすい時季、朝夕の寒暖差が大きいほど紅葉は鮮やかに色付くと言われます。浜町へお越しの際は、秋の訪れを教えてくれるお花の開花が待ち遠しい坪庭も是非ご覧くださいませ。 

リンドウの花言葉「貞淑」「正義」「勝利」

ジュズサンゴの花言葉「ひたむきな姿勢」「移り気」

キクの花言葉「高貴」「高潔」「高尚」

※五節句とは…17(じんじつ・人日の節句)33(じょうし・上巳の節句)

55(端午の節句)77(七夕の節句)99(重陽の節句)

  • 店内右側坪庭

  • ミックス菊

  • ジュズサンゴ

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